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成形型の試打ち要領

成形型は製品加工する前に試打ちを行ない、仕様で決められた成形高さや下穴寸法等を調整・確認する必要があります。

試打ち手順(●印)  と  注意事項(○印)

  1. 金型をホルダーに取付けタレットにセット

    ○UP/DOWN成形の下型や上下タレットの隙間からセット出来ない下型は、アッパータレット穴を通してダイホルダーまで下ろしてからセットして下さい。

  2. 下穴が必要な場合はその型もセット

    ○弊社標準タップ用バーリングと皿モミの下穴寸法は、金型ガイドブック又はホームページをご参照下さい。

    ○丸エンボスの丸形状の下穴は成形後均等に穴が延びて丸サイズが大きくなりますが、丸エンボスに角形状の下穴は成形後穴が均等に延びずにイビツな形状になります。

    ○抜き穴が丸形状でも精度が必要な場合や角形状の場合は、成形後に打ち抜きが必須になります。又、標準の打抜き型は成形を潰す為、特殊型になります。弊社にご相談下さい。

  3. 製品と同じ材質・板厚のワークをワークホルダーにセット

    ●成形金型が対象ワークの板厚用である事。

  4. NC金型情報をインプット (クランクメカ式の機種やモトラム2044EZは不要)

    ●インプットした金型情報の番号を、使用するタレット番号にインプット。(又は、合っていることを確認)

    ○下向き成形でバルカンツールのタイプであっても金型情報は成形を選択して下さい。

    ○金型情報の金型のタイプで成形ツールを選択しますと、その型を連続で使用しても都度上死点まで上がります。これは、下型上に成形後の高さに板厚を加算しただけのスペースが必要な為で、バルカンツールやウレタンストリッパを選択しますと成形高さのスペースを無視した待機位置(上死点まで上がらない)でテーブル移動して成形部を傷付けたり損傷したりします。

  5. 単発のプログラムで1ヒット試打ちし成形の高さや形状を確認

    ●試打ちは、単発であっても正しいマット命令を入力したプログラムで行なう。

    ○単動パンチのマニアルで打つと、実際にプログラムで行なうラム軸制御の条件と差が生じて試打ちした成形が、製品の実加工時に再現出来なくなる場合があります。

    ○C3000,C2000,M5000 (W4560)等のクランクメカ式の機種の場合は、単発成形を単動パンチのマニアルで打 っても条件が変わらず製品の実加工時に再現が可能です。

    ○丸形状成形の型中心は丸の中心です。特殊成形型や2型以上の組合せ成形型等は、型中心のプログラム位置や下穴寸法が解る様に図面を添付します。不明点あれば弊社までご相談願います。

  6. 成形の調整 (シム調整)

    ●成形の高さ不足は、シムをセット。 (下の組図で示す位置)

    ●シム不足は、シムを除々に追加。 (下図)

    ●安定した精度が必要な際にはどの機種であってもシムで調整。下降端補正は0にしておく。

    ●エンボス成形後の丸穴寸法が小さい場合は下穴を大きする。(成形後穴が大きければ下穴を小さくする)

    ○機種・機械により下死点位置が異なります。金型破損防止の為、初期試打ちはシム無しで行って下さい。

    ○精度を必要としない成形で機種が油圧プレス(V3000α,V3000β,V3000,V5000)の場合は、シム調整の代わりにNC金型情報の下降端補正にシムの厚さの数値をインプットして調整が出来ます。シム厚0.5mmになる場合は、数値『0.5』を入力。『-0.5』をインプットすると、下死点位置が上に逃げて上型と下型の食込みが浅くなり成形高さが低くなります。

    ○バーリングは、下穴を大きくすると高さが低くなります。Tool Information No.8かNo.9のプロダクトレポートとQ&A、又は、ホームページの成形ツールとQ&Aをご参照下さい。

    ○皿モミの調整は、金型ガイドブック又はホームページをご覧下さい。

  7. シム厚の調整や下穴を変えたら再度試打ちを行い確認し、調整不足なら更に調整を行なう

    ●調整後の試打ちは、打つ位置を変えて行い再度確認する。

    ○試打ちの位置を変えないでシムを数回追加し数ヒットで成形高さが徐々に高くなった成形と、その最終シム厚で1ヒットで成形した場合とは条件に差が生じる為、試打ちした成形が製品加工時に再現出来ない場合があります。

    ○一般的に板厚を共用した成形型で、厚い板厚で調整しその後薄い板厚にする場合、板厚差のシムを追加しますが、成形後の形状は板厚差の分ダレた状態になります。