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ワークの品質と低ハイト成形型
上向成形加工における製品の品質上、ワークの裏傷や成形型に近接するステーションの打抜き時の歪が問題となり、対策を求められる場合があります。製品や成形型によっては、低ハイト成形型を使用する事により問題の解消、又は低減によい効果を上げる事が出来ます。ワークの裏傷についての解説は技術情報「ワーク表裏面の品質 押し跡と傷」を参照願います。
成形型に近接するステーションの打抜き
成形下型が標準ダイより高くなり、近接するステーションでの打抜きは、下型の高さに比例した歪が生じやすくなる為、使用出来なくなる場合があります。 【上図】


対策
・バルカンツールのウレタン製ストリッパを使用した場合、ストリッパの肩(ワークを押える面の端)が上図の様な形状でワークの腰折れが最小になり歪も少なくなります。
・スタイル114のウレタンストリッパの肩Rを大きくする。
・成形下型を低ハイトにする。 【上下図-ウレタン製を併用】
・成形下型をUP/DOWN成形にする。工場オプションで設定された機種で、パラメーター変更が必要になる場合もあり弊社にご相談願います。
・低ハイト成形型
成形の下型ハイトは、希望する成形高さ形状により異なり、低ハイトにした後の下型ハイトに差があります。
下型0ハイト
・成形下型高さが2以下では低ハイト仕様として、下面センターパンチ(点の刻印)やロケータポイント(ハーフパンチ)等は、成形下型高さを標準ダイと同一にする事も出来ます。下型高さを0にしますと、近接するステーションの打抜き時の歪の心配が不要であると同時に、ワークの裏傷も無く安心して使用する事が出来ます。又、ワークホルダーがタレット内位置にあるまま、タレットを回転させたりX軸が移動しても、成形下型に干渉することはありません。
下型低ハイト
上向バーリング等の下型高さが2を越える成形型は、極力下型高さを低くした低ハイトを使用すると、近接するステーションでの打抜き時に効果があり、ウレタン製ストリッパを併用しますと更に効果が上がります。
注意点
・ワークを標準の0ハイトより下方向にたわませて成形することから、歪が生じる場合があります。 【下図】 上向バーリングで、一見では判りません。定規等を当ててみると気づく程度の歪で、サイズ・材質・板厚により差があります。
・成形下型を低くして、上型は標準ハイト用と共通で、上型にシムを加えて使用します。近接するステーションの打抜き時の歪が気になる場合は、下型にもシムを加えてその分上型のシムを抜いて使用します。
・ワーク歪の影響で、製品により多数個打つとか同時使用の成形型との兼合いで低ハイトに出来ない場合があります。